リズムとパターンでおぼえる不規則動詞
- 事務局 リヴォルヴ学校教育研究所
- 7月8日
- 読了時間: 5分
更新日:7月8日
なぜ、魔法のプリント?
不規則動詞 … というと、「それどころじゃない! そこまで練習するゆとりはないよ!」という声もよく聞きますが、リズムに乗せてパターンで覚えるとこれが意外とカンタン。
と言うより、不規則動詞をとおして「単語力アップの基礎」+「文法の基礎」まで固めて、「文を読んで理解する力」まで伸ばしちゃおうというのが、この教材です。
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「そんな都合のいい教材があるの?」という声が聞こえてきそうですが、そこが「魔法のプリント」と言われたゆえんです。ライズぷらすでは、開発者が公立中学校に勤務していた頃から30年以上も使ってきたプリントを、動画やアプリにして配信していきます。

アルファベット順じゃわからない!
ABC型 Group 1 で取り上げた動詞はこちら。まずは「どこがどのように似ているか、注意しながら、聞いてみて」とします。

そしてこちらは2回目の練習画面。

過去形はすべて o_e で終わっています。下の語と同じように「サイレント e のルール」にしたがって、 o は「オゥ」のように発音し、e は発音されません。
home:家 hose:ホース nose:鼻 rose:ばら
過去分詞形はそこに n が加わっただけ! ABC型全体を見れば、過去分詞の多くは n で終わっています。こうしてみれば、アルファベット順では気づかなかった「パターン」があることがわかりますね。
学びをファシリテート:学び取る力を伸ばす
break / speak はどの教科書にも出ていると思いますが、steal は「知らない」という人もいるかもしれません。けれどそこを「習っていない」で終わらせないのが、この教材です !!
よく見れば steal は speak とそっくり…、ここでの ea は「イー」と発音されます。そこから単語の読みを想像して、例文を見ます。
My bike was stolen yesterday.
野球が好きな人だったら「ホームスチール」などでもおなじみのこの動詞!ここで「わかった!」となるかもしれませんが、「むむっ?」という生徒には「イラストも参考にしてみて」とし、さらに必要ならそこに添えられた日本文を参照します。

これまでの英語の授業では「単語は予習」するのがあたりまえでしたが、ここでは「あらかじめ辞書におそわっておく」ことは避け、できる限り自分で考えるようにします。
だから、一度目は間違えたっていいし、わからなくたってOK! 二度目も三度目も、単語の意味や例文の内容を忘れってしまっても、むしろそこでイラストを見たりして、「ああ、そうだった! 自転車が盗まれただった!」と思い出せるようにします。
steal は「盗む」だなんて丸暗記するより、「ああ、そうだった!」と「アハ体験」を繰り返すことで「学ぶ力そのものを養う」こと、立場を変えて言えば学びやすく「ファシリテートする」ことで、「強みを生かして、不足を補いながら、自ら学び取れるようにすること」こそがこの教材が目指すところです。
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ちなみに、英語で二重母音字の ea は「イー」が基本…ですが、break の ea は例外的に「エィ」。しかし ea と書いて「エィ」と読む語は、入試でよく見る範囲では、他に great:偉大な、すごい / steak:ステーキ くらいしかありません。例外的な読みをする単語も、きちんと押さえておけばかえって記憶に残りやすくなります。
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おススメの利用方法 ① アイスブレイク・ツールに
不規則動詞は、体を動かしながらリズムにのせて練習するのがおススメ! 「break の過去分詞は?」と聞けば「 …?」となる子が、リズムに乗せて「One, two, three, four !」と言うと「break - broke - broken 」と口をついて出てくるようになったりします。
クラスの雰囲気もだれがちなこの季節、授業の初めに1グループずつ、リズムに乗せて言ってみるなどアイスブレイク・ツールとしても使ってみてください。6単語を一度だけだったら30秒程度、発音のポイントの解説などもふくめて最後まで見ても5分弱です。
大切にしたいのは、楽しみながら練習できるようにすること。
声があまり出ないクラスでは、「まずは聞くだけでもいいから、手足でリズムを取ってみて」とするのもおススメです。

おススメの利用方法 ② 長期休みに… 踊って覚えよう!
とは言っても、「教科書で精一杯」というのが現状ではないかと思います。そこでご提案したいのが、夏休みなどの長期休みに「すき間時間に、見てみて!」とすることです。
苦手な子ならなおさら、一人で机に向っての学習は長くは続けられないものです。「気分転換もかねて、踊りながら言ってみるとか…」など、呼びかけてみてください。
おススメの利用方法 ③ 復習に、予習に! 何となくでもOK
「基本例文編」では、中学で学ぶ文法のあらかたを押さえつつ、場面や文脈から推測を働かせながら読んで理解する力も伸ばします。「受動態はまだ習っていない」という子も、「そんなの習ったっけ?」という子でも、
My bike was stolen yesterday.
「自転車が、どうしたって?」と聞けば、たいては日本語のヒントなしでも「盗まれた⁉」と答えてくれます。復習教材としてはもちろん、予習に生かすのも方法です。
例文編の動画の中では、説明はできるだけ少なくし、「習っていない語などは後回しにして、わかるところから考えて…」としています。特に自主学習に生かす場合は「グループ1を完璧にしたらグループ2に…」とするのではなく、「何となく…でもいいから、すき間時間をうまく使って、先に進んだり戻ったり、繰り返し見てみて」とすることをおススメします。
そして授業の中で、受動態(受け身)の文が出てきたら、「My bike was … と同じパターンだよ」としてみてください。
おススメの利用方法 ④ 復習に、予習に! 何となくでもOK
ライズぷらすでは、不規則動詞の練習プリント や 例文の中に適する語を選ぶ問題や並べ替え問題も用意していきます。書くことに苦手がある子に特におすすめしたいのは、これらのアプリ。しっかり机に向かって…という気になれないとき、ちょっとしたすき間時間を生かして練習できます。ぜひ、お役立てください !!


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