運営団体
NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所

リヴォルヴ学校教育研究所 は、民間レベルからの教育改革を実際の行動により提案することを目的に、2000年7月に設立された特定非営利活動法人です。同年11月には、つくば市谷田部におもに不登校やLDなどと呼ばれる状態にある子どもたちを対象とした「ライズ学園」を開設、つくば市との協働事業を経て、現在は ウニベルシタスつくば とともに「むすびつくばライズ学園」を運営しています。
その活動は、文部科学省をはじめ県外からもたびたび視察に訪れるなど注目を集めています。
また、個に応じた学習支援にも力を注ぎ、その実践の成果をまとめた「もじのかたちをとらえるためのひらがなれんしゅうちょう」「よめるかけるABC英語れんしゅうちょう」等は、専門誌等でも高い評価を得ています。
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リヴォルヴ学校教育研究所と ウニベルシタスつくば について、より詳しくは下記のページをご覧ください。

ご挨拶
2012年度を境に増加に転じた「不登校児童生徒」はここ数年で急増し、2023年度には約34.6万人に達しています。「学校に戻すことを目的とはしない」とも言われ始めています。「学校」に行っていなかったとしても、本来の自分らしくあることができているなら、それはそれでよいのかもしれません。しかし日本の子どもたちは、諸外国に比べて自己肯定感が低いとも言われています。問題はむしろ、子どもたちが自分らしく学び、育つための環境が保障されていないことにあるのではないでしょうか?
一方で、「不登校児童生徒」に勉強を強いるなと言う人がいます。私は英語教師ですが、自動翻訳技術が著しい進歩を遂げている今、外国語学習を回避、または先送りするという選択肢も用意してはどうかと思います。「英語が苦手だ」という子は、他の外国語を選択できるようにしてもよいと思います。しかし、不登校やそれに類する状態にある子を、「無気力」「勉強嫌い」と決めつけ、学びの機会を保障せずにおくことは「配慮」という名の「排除」に他なりません。
もちろん無理強いは避けるべきです。それでも多少の圧力は必要だという意見もあるかと思いますが、誰に言われなくても、大人からはまったくそうは見えなくても、子どもたちは大きな不安に押しつぶされそうになっていたりするものです。だからこそなおのこと、その子がその気になったとき、手を伸ばせばそこにその子なりの学びの機会があるように環境を整えることが大切ではないでしょうか?
長年、子どもたちと接してきて思うのは、もともと学ぶことが嫌いな子はいないということです。経済的、または地理的な理由などによる子育ち環境の格差も、さらに広がりつつあります。できれば、自信を損ない学ぶことが嫌いになる前に、どうせだめだとあきらめてしまう前に、その子にあった方法でその子の興味や関心に沿った「広い意味での学びの機会」を得られるような環境作りに努めたいと思います。
一人の小さな手 何もできないけど
それでも みんなの手と手をあわせれば
何かできる 何かできる
「一人の小さな手」(作詞:アレクシス・コムフォット、訳詞:本田路津子)
非力な私たちには、大きすぎる夢かもしれません。しかし、みなさんといっしょならばきっと何かができると信じています。
2025年2月
NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所
理事長 小野村 哲
代表者履歴

小野村 哲 (おのむら さとし)
1960年5月生まれ
NPO法人リヴォルヴ学校教育研究所理事長
元つくば市教育委員会教育委員
(2016年12月~2020年12月)
1983年4月から茨城県つくば市内の公立中学校に英語教諭として勤務
その間、文部省(当時)主催の研究会で代表発表、茨城県教育研修センター英語教育講座で講師を務めるなどする。
1999年3月に退職後、リヴォルヴ学校教育研究所を立ち上げ、不登校児童生徒の支援にあたる他、県内外の幼・小・中学校や大学、教育委員会等に招かれ、子育てや子ども達のつまずきに関する講演活動を行っている。
独自の学習理論に基づいた「もじのかたちをとらえるための ひらがなれんしゅうちょう」(2005)「よめるかける ABC英語れんしゅうちょう」(2006)を出版。NHK「おはよう日本」や全国各紙で取り上げられるなど注目を集めている。
【その他の著書】
「中学校英語科授業の創造と指導細案」 分担執筆 明治図書 1993
「おのむら式ひらがなれんしゅうちょう」 主婦の友社 2005
「もじのかたちをとらえるためのひらがなえほん」リヴォルヴ学校教育研究所 2006
「読み書き困難の疑似体験-個性を理解し、可能性を伸長するために」
リヴォルヴ学校教育研究所 2010
「イラストと音で覚える 読み書きが苦手な子のためのアルファベットワーク」
明治図書 2020 など
【研究論文】「小中学生の『英語読み書き困難』の実態調査と支援方法に関する実証研究」 日本財団 2011
【おもな講演先】
筑波大学・茨城県立医療大学・茨城キリスト教大学・筑波学院大学・臨床発達心理士会茨城支部・千葉県教育委員会・茨城県教育委員会・つくば市教育委員会・つくばみらい市教育委員会・水戸市教育委員会・ひたちなか市教育委員会・日立市教育委員会・河内町教育委員会・八王子市教育委員会・墨田区教育委員会・港区教育委員会 その他 幼小中学校PTA研修会・家庭教育学級など